あなたは笑ってました。
私の言葉に笑ってくれました。
私の大好きな笑顔でした。
だから私は・・・・・・・・・幸せなんだと思います。
灰被り姫
(・・・・・・・・・・きれいだなぁ・・・・・・・・)
いつものように掃き掃除をしていたら空からピンク色の何かが落ちてきた。
確かこれは[桜]と前に喜助さんが言っていた。
ピンク色で、ふわふわひらひらと落ちてくる、可愛らしいハート型の花びらは[桜]なのだと。
「・・・・・・・・・・・・・・・さく・・・・・・・ら・・・・・・・?」
私が掃いていく後から後から落ちてくるピンク色の花びら。
儚くて、愛おしく感じる花。
もしこの花びらが私の上に落ちてきたら、喜助さんも愛おしいと感じてくれるんだろうか?
こんな私でも愛おしいと思ってくれるんだろうか?
前に絵本で読んだ[シンデレラ]と言う物語。
あのシンデレラは義理のお母さんや、お姉さん達にいじめられても、
最後には王子様と幸せになっていた。
その話を読んでいた私に、喜助さんは
「ウルルも女の子なんだね〜?」
と笑っていた。
「女の子だと・・・・・おかしいですか・・・?」
そう言った私に、喜助さんは少し驚いた顔をしたが、すぐに
「いや?可愛いなぁ〜と思ったんだよ」
と笑っていた。
私の大好きな笑顔で。
でもすぐに私の頭をなでながら喜助さんはこう言った。
「でもウルルは[シンデレラ]にはなれないね?」
どうしてなれないんだろう?
どうして[シンデレラ]みたいに王子様と幸せになってはいけないんだろう?
私は頭はあまりよくはないけど、少しだけ胸がチクンとした。
私も王子様と幸せになりたいです・・・・・
そうつぶやいた私に喜助さんは耳元でそっとつぶやいた。
「シンデレラってね?訳すると[灰被り姫]って意味なんだよ?」
「可愛いウルルに灰なんて被したくないからね?」
「そうだね〜・・・ウルルにはピンク色の花びらが似合うんじゃない?」
「桜の花びら・・・・・・・・・・ウルルにぴったりだv」
「・・・・・・・・・・・・・・桜・・・・・・・・・・・・・・」
喜助さんの言葉がまだ耳に残る。
深い意味なんてないのかもしれないけれど、でも嬉しかった。
私の大好きな笑顔で、そう言ってくれた喜助さんの言葉がすごく嬉しかった。
シンデレラにはなれない、だって灰被りさせたくないって喜助さんが言ってくれたから。
私にはピンク色の花びらが似合うって言ってくれたから。
王子様と幸せにならなくても、喜助さんが笑ってくれるだけで幸せだから。
でも、[灰被り姫]がシンデレラなら、
[桜被り姫]はなんて言うんだろう?
今度喜助さんに聞いてみようっと・・・・・・・
END
========================================================
ブリチ小説第3弾はウルル→喜助っ!!!!!
なんだか久々にブリチ単行本読んでたら思いつきました(笑)
マイナー好きな私としてはやはり忘れちゃいけないカップリングでしょう〜?(なんじゃそりゃ)
大好きなんですよ〜このカップリングもっ!雨竜×織姫ももちろん大好きなんですが、
喜助×ウルルも大好物でございますv(やはり年の差萌)
ただ勢いで書いただけに内容が支離滅裂・・・(T▽T;)
しかも[桜]とか言いながら背景は新緑(爆)
まぁさらっと読んでくだされば嬉しいです(おい)
TOP Novel