ねえ神様?
神様はどうして、人間を[男]と[女]に分けたのですか?
ねえ神様?
神様はどうして、こんなにも僕等を悩ませるのですか?
ねえ神様?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕等はただ、いつまでも一緒だと思っていたかっただけなのに。
ねえ神様?
チャイルド・ドリーム
はいつも一緒。
悪戯するのも、授業をサボるのも、お菓子を食べるのも・・・いつも一緒。
は女の子だけど、全然女の子っぽくない女の子。
すらりと伸びた長い足を広げて周りの事なんか気にせず走り回るし、
真っ黒な艶やかな長い髪をなびかせて雨の中も泥だらけで遊ぶし、
雪のように真っ白な肌に真っ白いクリームいっぱいつけてケーキだって食べちゃうし、
は本当は女の子じゃないんじゃないか?・・・なんて思っちゃうくらい、僕達と同じようにしている。
でも、いつからだろう?
が突然女の子なんだと感じたのは?僕達とは一緒にはしてられないんだと感じたのは?
あれは偶然。決して必然ではなかった。
「「うわぁっ!?」」
「きゃぁっ!!?」
悪戯をして、スネイプに追いかけられて逃げ回っている時だった。
誰もいない教室に逃げ込んで、そこは本当に真っ暗で、すぐ隣にいるさえ見えないそんな場所で、
フレッドはよろめいたに押されて尻餅をついて、はそのフレッドの足に引っかかり、僕はそのの足を踏みそう
になったから思わず体制を崩してしまい。。
フレッドと僕の間にいたを挟み込んでしまうように・・・・・・・・
僕達は同時に倒れこんでしまった。
「「「いっっっっっっっっ・・・・・・・・・・・・たーーーーーーいっ!!!!!?」」」
同時に叫んですぐにハッとし、互いに互いの口をふさぐ。
だって僕達はあのスネイプに追いかけられている最中だったから。
シーンとなる誰もいない教室で、僕達はドキドキしながら神経を研ぎ澄ませる。
いつもの事ながら、この瞬間がなんとも興奮して楽しく感じる。
ピリピリとした緊張感。ドキドキとうるさいぐらい高鳴る鼓動。・・・・・・コクンと唾を飲み込むその音さえ大きく感じるその瞬間。
「くっくっく・・・今頃スネイプの奴、声がカエルみたいになってるよ?」
「くっくっく・・・言葉を話すたびにゲコゲコ言うはずだね?」
「クスクス・・・きっと今頃真っ赤な顔で私達を探し回っているわね?」
教室に響く僕達のひそひそ笑い。
なんだかそれも心地が良くて、ずっとこのままでいられると思っていたのに。
「・・・・・・・・・・・・?」
不意にフレッドが、きょとんとした顔をしたんだ。
なんだかひどく驚いたような顔をして、そしてすぐに顔が赤くなったんだ。
はまだクスクスと笑っていて、そんな様子のフレッドには全然気づいていないようで。
「・・・・・・・・フレッド?どうしたんだ?顔が赤いけど・・・・・・」
僕がそっと耳打ちするとフレッドはさらに顔を赤くして、
「なっ!?・・・・・・・・・なんでもないっ!!!?」
と、突然大きな声を出して立ち上がってしまっていたんだ。
「?!」
「???」
突然立ち上がったフレッドに驚いたのは僕と。
だってそうだろ?まだここら辺を僕達の悪戯で、唐辛子のように真っ赤になって怒っているスネイプが歩き回っているかもし
れないのだから!?
「わわわっ!?フレッド何立ち上がってんだよ!?」
「それに大きな声を出さないでっ!?」
という僕達の声は、すぐに大きな音を出して開かれたドアの音でかき消されてしまった。
「ゲロゲロッ!ゲロゲロゲロゲーロゲゲロロローーーー!!!!(グリフィンドール150点マイナスだー!!!)」
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「ったく・・・・・・フレッドのせいだぞっ!あんな大声出すから・・・・・・」
今は僕達の就寝部屋。
先ほどのスネイプのゲロゲロ言葉の説教を5時間も聞かされて、やっと戻ってきた所だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
僕が文句を言いながらベットに入り込むと、フレッドはまるで何かに取り付かれたようにボーっと窓の外を眺めていた。
「あんな所で大声出して立ち上がるなんて、ここにいますよー!って言ってる様なもんじゃないか!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もう少し黙っていれば、スネイプもあの教室を通り過ぎる所だったんだぞ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「減点もされず、悪戯も成功!って感じになるはずだったのに!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「おい!フレッド!聞いてるのかフレッド!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・フレッド・・・・・おいフレッド?」
「・・・・・・・・・・・・・」
あんまりにも返答がないので、しゃくだけどフレッドの方に歩み寄る。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フレッド?」
すぐ横で僕が立っていて、話しかけているのも気づかないのか?フレッドはうつろな目でボーっとしている。
「おい!フレッド!?フレッドってば!!!」
僕が少し心配になって肩を揺らすと、フレッドはやっと僕に気づいたようにハッとした。
「・・・あ・・・・・・・・・あぁ・・・・ジョージ・・・・か・・・・・・」
でもまだ、なんだかボーっとしていた。
「・・・・・・・・・どうしたんだよ?具合でも悪いのか?」
僕がそう言ってフレッドのベットへ腰掛けると、フレッドは少し恥ずかしそうに・・・でも切なそうにつぶやいた。
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「フレッド!ジョージ!おっはよーv」
いつものようにが元気良くやってきた。
「あっ!?・・・・・・・お・・・・・おはよう・・・・・・・!?」
「おおお・・・・・おはよう!?・・・・・・・・・・!!」
「?・・・・・・・どうしたの2人とも?なんだか元気がないみたいだけど・・・・・?」
はそう言って少し心配そうな顔をして僕達に近づいてきた。
「「わわわわぁっ?!ななななななななんでもないよ!?!」」
熱を測るように僕達の額に手を当てようとしたに僕達は思わず後ずさる。
「!?」
そんな僕達に少し驚いて、そしてすぐにムッとした顔になる。
「何よ今の態度っ!なんだかひどいんじゃない!」
はそう言ってもう一度僕達に触れようと近づいてくる。
ふわりと香るの匂いに・・・・・・・・・キュンとして。
さらりとなびくの髪に・・・・・・・・・ハッとして。
柔らかそうなの真っ白い肌に・・・・・・・・・ドキドキして。
「「わぁぁぁっ!?ごごごめんっ!?今日は僕達に近づかないでーーーーーー!!?」」
僕達はあっという間にの側から逃げ出していたんだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・えっ?えぇ???」
突然逃げ出した僕達にはボーと立ち尽くしていた。何が起こったのかわからない様子で。
『聞いてくれるかジョージ?』
『うん?なんだよあらたまって?』
『・・・・今日、と一緒に倒れこんだだろ?僕達・・・』
『え?・・・・・あぁ!あの時ね?』
『あの時・・・・・・・・・・・・・・僕の手がね?の体に少しだけ触れてたんだ・・・・・』
『・・・・・・・・・・・うん・・・?・・・でもそんなのいつもじゃないか?手をつないだり、肩を組んだりなんていつもしているだろ?』
『・・・・・・・・・・うん・・・でも!・・・・でも・・・・・・あの時は違うんだ・・・・』
『違う?何が違うんだよフレッド?』
『あの時にかぎって・・・・・・・・・の体がすごく暖かくて、すごく甘い匂いがして、すごく・・・・・・・・・・・・柔らかくて・・・』
---------息が止まるんじゃないかってくらい、ドキドキしたんだ。
ねえ神様?
神様はどうして、人間を[男]と[女]に分けたのですか?
ねえ神様?
神様はどうして、こんなにも僕等を悩ませるのですか?
ねえ神様?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・僕等はただ、いつまでも一緒だと思っていたかっただけなのに。
ねえ神様?
これが、[恋]というものなのですか?
END
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バッバーンッ!!!!!双子夢2話目です!そしてジョージの語りです!
やっぱり双子が好きなせいか、結構ネタが思い浮かびます。主人公はハリーなのに・・・( ̄▽ ̄;)
今回はちょっとシリアスな感じで、双子に悩んでいただきました。
私は一応女なので(一応?!)男の子の気持ちはまったくわからないのですが、
思春期の男の子ってこんな事も悩むんじゃないかな〜と思って書きました!
少し奥手な双子、楽しんでもらえると嬉しいですv(>▽<)♪
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