「あなたに女の子が扱えるのかしらね〜?」














「さあね?俺にもわからんよ?」














「泣かす事しかできないあなたに・・・・・・・」














「いやそうでもないだろ?悦ばす事だってできるんだからな?」















なんて答えながらも・・・・・・・・少し気が重いと思っていたのは嘘ではない。






























発展途上





























「はーいはい・・・今日はここまでね?」





修練場で俺の声がそう響くと、声もなくドカリと座り込む3人。俺の可愛い?生徒達。





肩を大きく揺らして、ぐったりとその場から動かないでいた。





「おいおい・・・こんな事で疲れてたら何もできないだろ?」





俺がそう、ひょうひょうとしながら言うと、金髪の髪をした生徒が「別に疲れてなんかないってばよー!」とやせ我慢をする。





「ほーう?それは失礼?・・・それじゃー明日は今日やった他にもメニューを増やしてみるか?ナルト?」





俺がそう言ってちらりと視線を流すと、ナルトと呼ばれた生徒が「うっ!?」と顔をしかめた。





そんなナルトに間を入れず突っ込む黒髪の少年。「余計な事を言うからだどべが・・・」ぼそりとつぶやいた。





「サスケてめー!今なんてった!」





単純すぎるナルトに、大きなため息をもらしながらサスケという名の少年は「ふん」と鼻で返事をする。


















(仲がいいんだか、悪いんだか・・・・・・・)

















俺があきれたようにそう考えていると、もう一人の女子生徒、サクラがふらふらと立ち上がり俺に話しかけてきた。





「先生・・・・・・・今日はこれで終わりだから帰ってもいいですか・・・?」





「んあ?あぁ・・・・・かまわんよ?」





話しかけられた事に少し驚いて俺が答えると、サクラは「失礼します・・・」と力なく返事をして帰っていった。
















「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なあ?そんなにきついか?」





サクラの後姿を見ながら俺が残った2人に話しかけると、2人は「うーん・・・」と首をかしげた。





「・・・・・・・・・・俺やサスケは男だからまだ平気だけど・・・・・・・」





「・・・・・・・・・・・・・サクラは女だから・・・・・・・・・・」





めずらしく2人が同じような意見を言う。


















(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・・・・・女の子にはきついのか・・・・・・・?)


















これは遊びではなく、プロの忍者となるための修練なのだから、そんな甘ったれた事も言ってはられないとは思いながらも・・・





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・・・・きついか・・・・・・」





自然とそう考えてしまう。女ってのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・難しい。





































「・・・・・・・・・・・・・・・え?」





間の抜けた声を出したのはサクラだった。





今日の修練の内容を聞いてのサクラの反応に、俺もそうだが、ナルトやサスケまで少し困った顔をしてしまう。





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・私何もしないんですか?」





サクラはきょとんとしながらそう俺に視線を向けてくる。





「・・・・・・・・・・・・・・うーん・・・・・・まぁ、そうと言えばそうなんだけどね・・・?」

















サクラに説明したのはこういうことだ。





人質に取られた仲間の救出方法を考える修練。知識と状況判断、そして発想の転換・・・・・というのを確かめるためのもの。


















半分はそういう目的。半分は?


















「・・・・・・・・で、私が捕まる役ですか?」





サクラが少し納得がいかないような声を出す。





「何言ってんだサクラ?捕まるだけと言ったって、そういう事が起こらないとは限らないだろ?だから捕まっている状況をシュミレーションするのだって、

りっぱな修練の一つなんだぞ?」





(・・・・・・・・・・・・・・・と、うまく誤魔化す)





「・・・・・・・・・・・・・・・・それは・・・・・そうかもしれませんけど・・・・・・・」





サクラはまだ納得がいかないらしく、目を伏せて唇を尖らしていた。





「なんだったらサクラちゃん?カカシ先生からうまく逃げ出して先生をぎゃふんと言わせるってのもいいんじゃない?」





ナルトがサクラをそう説得した。





「そうだな、少しお前の力を見せるのも手だな・・・・・」





サスケもポーカーフェイスをなんとか保ちながらそうつぶやいた。





「・・・・・・・うーん・・・・・・・・・・サスケ君がそう言うなら・・・・・」





まだ口は尖ったままだが、サクラはサスケの言葉になんとか自分を納得させたらしい。・・・・・・・・・可愛いね〜なんとも?





「よ〜し・・・・・・・それじゃあ、捕まったサクラを見事俺から助け出せれるか・・・・・・・・・・がんばれよ〜?」





ひとまずホッとし、俺はそう声を出した。





























「・・・・・・・・・・・・・・・サクラ痛くないか?」





今は使われていない小屋の中、適度な太さの柱に俺はサクラを縛りつけながら確認をする。





「・・・・・・・・・・・・痛くなくちゃ捕まっている意味がないじゃないですか?先生?」





「いや・・・・・・・そうなんだけどね?」





意外に真面目なサクラに少し嬉しく思いながら俺はサクラの背後で紐の結び目を作る。





「はい縛り付け完了・・・っと」





俺がそう言って小屋の外の様子を確認しに行こうとすると、サクラが話しかけてきた。





「・・・・・・・・・・・・・先生?私が捕まる役になったのって、みんなよりも体力がないからですか?」





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう思うの?」





俺が外を見ながらそう答えると、サクラは少し黙ってしまった。





「確かに、サクラは他の2人に比べれば体力がないかもしれんね〜?」





「・・・・・・・・・・・・・」





「でも・・・・・・・・・・・こういう場合、やっぱりまず一番に狙われるのは女だろうし?しかもお前ら3人が、木の葉の密偵として働いているとしたら・・・

女であるお前にそれを吐かせる方がたやすいだろ?」





そう言うと、サクラは「・・・・・はい」と素直に返事をした。





「まぁ正直・・・・・・お前には少しきつい修練が続いたからってのもあるけどな?そこんとこは、素直に甘えておけばいいさ?」





そう言いながら近づいた俺に、サクラは少し考え込んだが、すぐに笑顔を見せた。































「あなたに女の子が扱えるのかしらね〜?」





そう言われたのをふとその時思い出した。





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁなんとかなるんじゃないの?」





サクラに聞こえないようなそんな呟きをして、軽く笑っている自分がいた。





「今はまだ、手探りの段階だけどね?」





今ならそう答えられると思うと、少しだけ気持ちが軽くなっている自分がいた。







END


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ジャンプの影響大ですよ・・・・・・ほんと(笑)
それなのに内容的にはまだ3人で修練やっている時かよっ!ってつっこみがきそうですね( ̄▽ ̄;)
いやほら?やっぱり基本はあの、中忍試験前とかそれから少し経って・・・ってのがいくないです?(何が)
これからまあ・・・段々と、ねえ?(汗)

いや〜しかし・・・・・・・・サクラはほんと可愛いよね?(マジで?)

ほのぼのなカカサク?でした〜v読んでくれてサンキューで酢!(酢?!)





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