ケホンと一度咳をして、吐き出した血の色がひどく鈍い赤。
それを目にして少女は、淡々と言葉をこぼす。
「・・・・・お前、死ぬのか?」
ひどく感情の無いその声が、なんだか無性におかしくて。
「いんや・・・まだ死ねません。アンタが生きている限りは・・・」
苦し紛れにそうつぶやいて。
少女は黙って自分を見つめる。
いつからだったろう・・・生きる事に執着し始めたのは?
いつからだったろう・・・少女の瞳に映る死にゆく自分を否定し始めたのは?
「・・・・・・ならお前は死なないネ?・・・だって、ワタシは・・・・・」
―お前を殺す為に生きてるのだから。
少女はポツリとそうつぶやいて、赤い傘クルクルと回しながら去っていく。
その後姿に、俺は小さく笑って見せて。
「なら・・・俺は、アンタを殺す為に生きやしょう?」
永遠に続く決闘。
永遠に続かれる、惹かれあう決闘。
END
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久々にお題クリア。
こんなのでいいのか自分?なんて思いながら作ったなんて話は蹴ってしまえ(えぇ)
なんだか最近は、こんな感じの話しか思いつかなく(泣)会社の雑紙にヘロヘロとネタ書いているのです(爆)
【決闘】って言うと、やはり神楽と沖田。
でもそれは血で血を拭う物でもなくて、互いに求める物なんじゃないかな〜?とか思ったわけですよ?
だって、相手がいなければ・・・【決闘】は成り立たないのですから、互いが生きていなければできる事ではないのですから。
そんな感じで・・・久々のお題。
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