何がどうって訳じゃない。



ただ、どうしていいかわからないから・・・突き放してしまう。



気になるから・・・追いかけてみたくなる。



此れも、悲しいかな男心ってやつだろう?






















「あれ?神楽ちゃん・・・今日はいないんですね?」




ふいに新八がそう言って、俺は「そうなの?」なんてそっけなくジャンプを読みながら返事をする。

そんな俺に新八は「知らなかったんですか?」なんて驚いたような、あきれたようなそんな返事をしてきた。

「うん?・・・あぁ、だって俺、あいつの親でも保護者になった訳でもないし?」

ちらりと新八の様子を見つつそんな風に答えれば、案の定なんとも言えない表情になる。たぶん・・・怒ってるのかもね〜?なんて
そんな表情が伺える。けど・・・

「・・・・・自由にさせとけばいいんじゃないの?俺だって自由が気が楽だしね?」

そう言って、その話題から話をそらそうとする俺は・・・どんな顔をしているんだろう。

すぐに聞こえたのはため息と、「まったく・・・」なんて愚痴るそんな声。





「銀ちゃん?私、ちょっと・・・デートしてくるヨ?」





そう言って朝から出て行ったきり帰ってこない神楽。

「あっ・・・そう・・・?」

なんて俺が声をかければ、本当に嬉しそうに出て行ったっけ?

それからしばらく、俺が何していたと思うよ?ん?

気になるからってお外に出かけたりすると思う?

相手は誰なんだなんて確認しに行ったと思う?

事と次第によっちゃー邪魔してやろうだなんて思ったと思う?





全部しましたさ。あぁ〜なんかもう情けないとか言われても仕方ないけどね?





「神楽ちゃん・・・夕ご飯には帰ってくるかな・・・?」

新八の心配そうなそんな声を横目に、俺はジャンプを読み漁る。

もう何度このページを読んだんだろうと思いながら。

「・・・さぁ〜?楽しく晩飯食べてくるんじゃねーか?」

ぼそりとつぶやいて、小さくため息。

此れは安堵のため息なのか、それとも久しぶりの運動に疲れたため息なのか・・・取り合えず、





(親子の再会に水をさすほど・・・バカだったんだね〜・・・俺。)





そんな事思って、ジャンプを閉じた。






END


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久しぶりのお題更新が此れか・・・(遠い目/汗)

なんとなく銀ちゃんのやきもちってこんな感じかしら?なんて思いながら。
表に出す事はまずないと思うんですよ。
けど、陰でコソコソ探りいれたりするタイプに思えて(笑)

大人だけど、子供みたいなそんな銀ちゃんで【お邪魔】でしたー!



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