真っ黒い翼が、いつか穢れなきモノに変わるとは思ってなどいなかった。
光を知らない深海魚のような瞳が、いつか光を求めるとは思ってなどいなかった。
ただただ、体が無意識に動いていただけ。
ただただ、私の様な思いをさせたくないと感じただけ。
想い
母親の名を呼びながら泣いて叫ぶ様はまるで少女のようで、
真っ直ぐに私を恐れずに見つめてくる様はまるで女のようで、
ゆっくりと触れてくるその様は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まるで母親のようで。
そんな理解しきれぬ存在だと言うのに、私は自然と動いていたのだ。
助けるために動いていたのだ。
「・・・・・・・・・・・・・ラ・・・・・・・・・・ンシーン・・・・・・・・・」
幾度となく呼ばれたその名が、今はとても心地よく感じるのはなぜなのだろうか?
真っ直ぐに私を見つめ、何よりも大切な母親に抱きしめられながら呼ばれた私の名。
飼い犬としてではなく、レジェンズとしてではなく、同じ者として呼ばれた気がするその名。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハルカ・・・・・・・・・・・・・・・もう、大丈夫・・・・・)
心の中でそう答え、笑みを浮かべる。
たぶんもう出会う事はないだろう。
たぶんもう名を呼ばれることはないだろう。
たぶんもう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・その瞳に私が写る事はないだろう。
真っ黒い翼が、いつか穢れなきモノに変わるとは思ってなどいなかった。
光を知らない深海魚のような瞳が、いつか光を求めるとは思ってなどいなかった。
ただただ、体が無意識に動いていただけ。
ただただ、私の様な思いをさせたくないと感じただけ。
END
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ランシーン→ハルカ先生・・・な小説。
これは最終回を観てできあがったカップリングなんですが、私の中では有りと(笑)
ランシーンのあの最後のやり方が、私にはどうしてもハルカ先生に特別な感情があったからこそっ!とマジで思ってるんですよ?
もともとランシーンは悪い奴でもなかったし?シロンの中にいてその影響があったのかもしれなし?というのもありえるんですが!
私はランシーンはハルカ先生に惹かれていたのではないかとv妄想いたしました!!!(びば腐女子)
でもね?ランシーンの事だから、「人間なんか・・・」って言うと思うんですよ?でもそれがまた萌えます!!!(//▽//)ぐはぁ〜v
たまらんよ!ランちゃん!!!お前可愛すぎだ!(妄想暴走中)
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