「・・・うっわぁ〜・・・・・」







飾り付けが終わった大広間。

色とりどりの装飾に、長テーブルにはたくさんのお菓子。

天井にはハローウィンっぽく、今日はかぼちゃのお化けランタンがふわふわと浮いている。

思わず口をあんぐりと開け、天井見上げながら歩いていると・・・


「あっ!!!こっちにおいでよ!!!」


聞き馴染んだ声がかかる。


「ん・・・?あっ!ロン」








同学年のロナウド・ウィズリー。赤毛で兄弟が多いと有名なロナウド家の5番目。

私の友達の1人。

ロンは、口の端にクリームをつけながら大きく手を振っていた。






「もう食べてるの?あんまり食べるとお腹壊しちゃうわよ?」


ロンの側に行くと、もうお菓子の食べ散らかした後が。クスクスと笑う私にロンは少し恥ずかしそうに笑った。








大広間には結構人が居て、中には仮装をしている生徒も混じっていて、ほんとこれがお盆みたいなものなのだろうか?なんて
少し驚いてしまう。

私がそうしているとロンが隣の席を譲ってくれた。


「ところで?今日は1人なの?ハーマイオニーは?」


いつもべったり居るのに・・・なんて、少し肩を浮かせて冗談っぽく言ったロンに私は小さくうなずいて。


「うん・・・ハーマイオニー少し宿題済ませてから来るって・・・?だから先に行ってて・・・って言われたのよ。」


私もロンを真似て肩を浮かせる。いまいち今日の日がどうしていいのかわからないけれど、なんだか楽しいこんな日くらい、勉強
の事忘れたらいいのにね?・・・私がそう言うと、ロンは「彼女は勉強しか友達じゃないんじゃないの?」なんてクスクスと笑う。


「あら?そんな事言ったら、またハーマイオニーが怒るわよ?ロン・・・」


クスクスと笑うロンに私はそう言いながらも同じように笑ってしまって。

きっと今頃、彼女はくしゃみをしているね?なんて2人で想像してしまった。


「あー・・・えぇと・・・それじゃあ、今日は1人・・・なんだよね?」


もう一度、なんだか恥ずかしそうに聞いてきたロンに私は「えぇそうよ?」と素直に答える。

そしたら彼は、にんまりと笑って・・・







「じゃ・・・じゃあさ?・・・ハーマイオニーが来るまで、僕とお話していようよ・・・その・・・迷惑でなければ・・・?」







少しだけ遠慮しがちに、どうしてかわからないけど顔を赤くしてロンはそう聞いてきた。だから私は・・・







「もちろんよ!ロン・・・私に、ハローウィンの事色々教えて?」







と返事をしてにっこりと微笑んで見せる。









お菓子を食べて、ウィズリー家のハローウィンの過ごし方を聞いて、ついでにお盆の事も教えてあげて・・・すごくハローウィンが
大好きになった!

来年も、こうして過ごそうね?ロン♪








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